【話題】薬剤師は単なる「袋詰め職人」か 居酒屋と同じ顧客満足が求められる現実と「真の役割」


薬剤師に関して、ネット上では、「棚から薬取り出して袋に詰めるだけの簡単なお仕事」「何か質問しても『医師に聞いて下さい』と言われる」「なぜ、病院で説明した話を、また薬局でもしないといけないのか」など、その役割を疑問視する声が見受けられます。現職の勤務薬剤師として、薬剤師の実態を解説します。(ライター・見習い師)

「それは医師に聞いてください」としか回答しない薬剤師

薬剤師の業務で、棚から薬を取り出して袋に詰める作業もあるのは事実ですが、業務全体の分量から見ると、3〜7割程度です。その他にも、下記のような業務があります。

10003000種類ほどある薬の在庫管理 ・患者さんとの話の要点を記録する「薬歴」 ・患者さんの自宅に薬を届ける「在宅医療」 ・医師、看護師、ケアマネジャーとの情報共有

その他、管理薬剤師であれば、薬局管理・マネジメント業務も加わります。長時間労働で疲弊している薬剤師は少なくないです。

何を聞かれても、「それは医師に聞いてください」、「次回、医師にお伝えください」としか回答しない薬剤師が存在するのは確かです。実感として、薬局では、6〜8割の薬剤師はそのような対応をしています。ですから、多くの患者さんを残念な気分にさせてしまっているのでしょう。

なぜ患者は医師に説明したことを薬剤師にも説明しないといけないのか

病院で医師に説明したことを、再度薬剤師から聞かれた経験のある人も多いでしょうが、それにはいくつかの理由があります。

薬剤師法25条の2にて、薬剤師が調剤する時には、患者さんから必要な情報を聴取し、適切な薬学的指導をすることが義務付けられています。ですから、薬剤師は、患者さんから必要な情報を聴取しないといけないのです。ただし、患者さんには、薬剤師に聞かれたことを答えなければいけない義務はないので、難しいところです。

薬によっては、複数の疾患に使われる薬がありますが、処方せんには、病名は書いてありません。患者さんから話を聞かないと、適切な指導ができないことがあります。

現場では「速く患者さんに渡して枚数をこなせ」と急かされる

薬剤師になるためには、薬剤師国家試験に合格しなければならなりません。薬剤師国家試験の受験資格は、薬学部で6年勉強して卒業することです。国家試験合格率は、低い大学で3割、高い大学で9割です。薬学部を目指す受験生は、志望大学の国家試験合格率を調べてから入学するようにしてください。薬学部は、入学難易度も比較的高いですが、卒業することも大変です。

毎年多くの学生が留年します。筆者の通っていた大学では、毎年5~10%くらい留年していました。勉強しなければいけないことが多いのです。

しかし、実際の薬剤師の業務において、薬学知識と連動していません。

薬局では、「とにかく速く棚から集めろ」、「速く患者さんに渡して枚数をこなせ」と言われます。医師と薬剤師の伝統的な力関係もあり、医師からのクレームが来る可能性のある「余計な事」は言うな、と言われます。筆者は、患者さんの目の前で先輩から怒られたことがあります。

CS研修で「アパレル店員や居酒屋の顧客満足と変わらない」と言われ…

また、筆者の勤務している会社では、CS(顧客満足)研修にも力を入れておりますが、CSと薬学知識は全く別の研修にて学びます。そのため、薬学知識を活かしてCS向上させる方法は学びません。

CS研修の講師からは、「薬剤師のCSも、アパレル店員や居酒屋のCSも変わらない」と言われました。大切なのは、笑顔と、顧客の期待に応えること。顧客が速く薬をもらうことを望むなら、速く渡すようにと学びます。

その結果、速く集めて速く渡し、ニコニコしているだけの薬剤師が大量生産されます。とにかく速く渡すことばかり考え、別に急いでいなさそうな患者さんに対しても、「同じ薬なので、薬が間違っていないかの確認だけしてください」と言い、何も指導しない新人薬剤師もいます。そのような薬剤師に対しては、患者さんも相談しづらいでしょう。

一緒に解決方法を考えてくれる薬剤師を探そう

ただし、きちんとやっている薬剤師もいます。

子どもの粉薬の処方量が適切か確認しています。筆者は、実際に、10倍量処方や、逆に1/100量処方を見たことがあり、医師に問い合わせて薬の量を変えてもらいました。

高齢者で、とにかく薬の量の多い方に対しては、続けた方が良い薬、やめても良い薬、可能であればやめた方が良い薬を考え、医師へ中止提案の手紙を出すことがあります。

患者さんは、飲んだ瞬間に起きるものだけが副作用だと思っていることが多いようです。何十年も飲んでいる薬で副作用が起きるわけないと思っていることがあります。しかし、薬は何十年も変わらなくても、患者さんは何十年もすれば変わります。

今の患者さんに、今の薬が処方されているのが適切なのか確認し、医師、ケアマネジャーなど他の職種と情報共有するのが、これからの薬剤師の仕事です。

これからは、単に病院のそばにあるだけでなく、きちんとした薬局を選ぶようにしましょう。質問に対し、単に「医師に聞いて」ではなく、きちんと回答してくれる、他の薬局でもらった薬との飲み合わせを教えてくれる、不安な時は一緒に解決方法を考えてくれるような薬剤師を探してみてください。

東京都なら、「t-薬局いんふぉ」(東京都薬局機能情報提供システム)にて、薬局が在宅医療を行っているか、外国語に対応しているか、どのくらい薬の在庫があるか、年に何枚の処方せんを受け付けたか、など確認できます。

薬剤師は単なる「袋詰め職人」か 居酒屋と同じ顧客満足が求められる現実と「真の役割」


(出典 news.nicovideo.jp)


<このニュースへのネットの反応>

まあ見える部分だけ見たら俺も袋詰めして渡すだけやんって思うけどね。皮肉や批判というより学位が活かされてるのか疑問に感じる人が多いんだろな。


指定された薬を出すだけならロボでいい


薬剤の取り扱いには国家資格である薬剤師免許が必要です。単に袋詰めするひとでも免許が必要なことなんですよ。万が一間違ったら生死にかかわることもあるのだから当然ですわ。


あれ飲み合わせがまずいの組み合わせないように覚えなきゃいけないだぞ


大学教授薬剤師<病院薬剤師<調剤薬局薬剤師<ドラッグストア薬剤師とお偉い人よりドラッグストア店員になった方が給与が良いという


薬剤師ってのは、例えば眼科で出された薬Aと内科で出された薬Bが併用禁忌だった場合に調剤を止めたり、過剰に多剤併用していたら医師の処方箋にストップを掛けたりする役割もある。それには相応の確認時間が必要だが「とにかく速く棚から集めろ」なんてやってるなら、国家資格を取っている価値もない「袋詰め職人」にすぎん。実際どうだか知らんが、そういう薬局は極一部だと思いたい。


お爺さんとか大量の薬を使ってる人には必須だと思うけど新しい薬がないにも関わらず時間がかかるのは嫌だな。


処方箋を出すのは「医師」の判断。薬を出すのは「薬剤師」の責務。だが現実問題、安かろう悪かろうなんだよね。高い金出してドラッグストアで購入した薬の方が遥かに効き目がいいんだから困る。


とにかく速いとこと説明してくれるとことで住み分けるとか


まともな薬局は薬剤を引き渡すときに効き具合とか副作用の有無とか聞いて、状況によっては医者に連絡して処方変更してくれたりする。まともな薬剤師ほど業務が必然と増えて疲弊してしまうんだよね…


うちの祖母の薬だしてくれる所、何十日分を全部間違えないように一回分ずつ朝用夜用、個別に袋に分けて入れてくれるぞ。あんな手間かけてもらってるのに早く出せとは言えないわ


薬局には毎回おくすり手帳を持っていこうね。じゃないと薬剤師さんの本来の役割が果たせないから


病状なんて個人情報の中でも特に慎重に扱って欲しいのに、なぜ個室でもない半公共的空間で喋らきゃならんのだ。そして、早く現場がAI化されて袋詰め職人が絶滅することを望む。チップ化されたおくすり手帳の情報を基にして飲み合わせが適切に判断された薬剤が、自動販売機のように簡単に受け取れるようになってほしい。


薬局では患者の疾患も既往歴も詳しくはわからない中で薬剤から疾患を考えて服薬指導をしなきゃいけない。いつも使っている=安全ではない。特に軽視されるのが目薬ね。しっかり目頭を押さえないせいで全身副作用で徐脈になる緑内障のお薬とか。ただ、現場で指導するときも薬剤管理指導料を取れるだけの仕事が本当にできているかとお話をするようにしています。


良くあるドラッグストアの求人募集みりゃわかるけど、有資格者で明らかに同じパートバイトでも1.5倍は優遇されてる恵まれた人たちなのに、こんな主観的な不平不満言われてもなんも響かんわ。仕事ナメてんの?としか


透析中で院内処方だからおくすり手帳持ってないんだけど、他の病院で受診して薬局から薬貰うときに手帳求められて困るからわざわざ手帳買ったわ


薬局は薬剤服用歴管理指導料でしたね。お薬手帳は電子化推進していますが東日本大震災の経験から個人的には上のほうがいいかなと思っています。


そんなに薬剤師の仕事に不満持ってんなら、普通のバイト・パートすりゃいいじゃないの?当たり前だけど最低自給ギリの薄給なうえに記事にある不平不満よりもっと理不尽なことばかりだけどね。その人たちの前でも同じこと言えるなら、どうぞ。としか


↑紙でした。自分も藥袋に詰めるだけの人間は必要ないと思ってます。それに、記事に書いてある10倍量な処方ミスに気がつくなんて当たり前です。ジゴキシンやセレンのミスが話題になりますが本当に命を奪うものです。薬剤、処方箋監査ができない薬剤師に価値はないと言ってもいいほどです。


多分だが、かなり早い段階でAI・ロボットに替えられる職業だろうね。だって、分量考えるのは医者だろ、後は脳みそいらないじゃん。


>薬剤師の仕事に不満 そもそも「薬剤師に対して不満をもっている人たち」の記事なので、話が逆なのでは?「金払ってるんだからお客様は神様だ」「もっと理不尽な目にあってる人も居るんだからこれくらい我慢しろ」ってのもおかしな言い分だし。


自分の行ってるところは24時間相談可能らしいんだけど




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