タイの歯科では、日本での杜撰な治療歴を指摘された
◆「口腔崩壊」の果てに行った歯科医で経験したこと
「ガリッ」
ガムを噛んでいた時に、口の中から嫌な音がした。そして次の瞬間筆者の口から出たのは「ギャー」という絶叫だったーー。
考えてみれば、前回行った歯科での治療で痛みが激しく、四・五年歯医者には行っていなかった。今思えば「口腔崩壊」に近い状態だったのだろう。先ほどの音は歯の一部が崩れた音で、同時に神経がむき出しになったのだ。
ここまでひどくなると、我慢とか意志の強さとかは関係ない。文字通り空気が通るだけで悲鳴が上がるほどの激痛なのだ。唾液が触れただけでも左下の歯の一点に電気ショックで拷問をかけられたときのような痛みが走る。もはや一日も、いや一分も待っていられない。
◆治療中の痛みについて歯科医に口止めされる
当時の筆者は京王井の頭線沿いの富士見ヶ丘駅に住んでいた。とりあえず、自宅から駅に向かう途上にある一軒の歯科に飛び込むしかなかった。
「ああ、ひどいね。これは神経取るしかないね。なんでこんなになるまで放っておいたの?」
そこの歯科医は何となく横柄だった。しかし、放っておいたのは筆者の責任で、反論できる雰囲気ではない。
「あの、痛みがないように治療できませんかね?」
「ここまでひどくなっているのにそんないい話があるわけないじゃないの。治療中の痛みについては、い・わ・な・い約束でっ!」
あれから10年以上経つが、あの「い・わ・な・い約束でっ」は今だに耳から離れない。
だが一分すら待てなかった筆者に選択の余地はなかった。否応なく根管治療(RCT)が始まり、若手歯科医に引き継がれたが、半年にわたり毎回痛い思いを続けることになった。数年後に改めて別の歯科でX線を撮り直すと、見事に膿がたまっていた。
今回の記事を書くにあたり、改めてこの歯科を検索してみた。すると、Googleで17件のレビュー平均点が「3.5」となっているのだが、特筆すべきは「5」と「1」で極端に分かれるということだ。
もちろん、ネット上のレビューが全て信用できるわけではないことは、アマゾンやヤフコメでさんざん匿名の誹謗中傷を浴びてきた筆者も重々承知している。
ただ、レビューの数々は明らかに本名と思われる名前で投稿されたものもあり、何より筆者の「い・わ・な・い約束でッ」という実体験とも重なり、非常に信用性が高いのだ。
武士の情けで歯科名は出していないが、もしこの歯科が名誉棄損か何かで筆者を訴えてきたら、バンコクの歯科に残る、「根管治療が失敗して膿がたまった筆者の口腔内のX線写真」を証拠として出す予定である。
この数年後、別の歯科でX線を撮影し、前述の通り化膿していることを知らされた。どうすればいいのかと問うと、「歯茎をメスで切って取り出すしかありませんね」という。もちろん、手術中は麻酔をかけているから痛くないのはわかる。それでも、歯茎をメスで切り刻んで出血する姿を想像すると寒気がした。
◆痛みは一切なく、寝ているうちに治療が終わったタイの歯科
こうして2014年に、悲願のバンコク歯科行きが実現した。すでにX線などの資料もメールで送信しており、その日のうちにRCTを開始できるよう専門医も用意してくれていた。
おそらく30歳手前くらいの若手女性担当医は、顕微鏡で患部を見て、フッと鼻で笑った。
「これは化膿していますね。すぐに治療を始めましょう」
「なんで化膿しているんですかね?」
「前担当された方が失敗したということでしょう」
専門医の目から見れば、日本で受けた杜撰なRCTは嘲笑するしかなかったに違いない。
そこからは粛々とRCTがすすめられた。「メス」という単語すら出て来ることがなかった。顕微鏡を使う通常のRCTで十分に対応できる範囲だったということだ。
「はい、治療が終わりましたよ。あなた、治療中寝ていましたね。つまり痛みが全くなかったということで、非常によい兆候です」
そう言われてみると、RCTにつきものの激痛が一切なかった。文字通り、寝ている間に終わってしまった。
「来週月曜に、もう一度来てくださいね」
そして、もう一度月曜に中をのぞき、何事か作業して治療は完了してしまった。あの半年にわたる痛みと徒労の日々は何だったのか。
◆日本の現実を告げると、呆然としていたタイの歯科医
後日、別のタイ人歯科医と昼食を共にする機会があった。
「日本ってね、歯科治療を個室でやらないところが少なくないんですよ」と言うと、先方は絶句した。
続けて「諸々の器材も滅菌処理しないで使い回しする歯科医さえいます」と言うと、絶句に加え、目が大きく見開かれた。
「RCTのとき、ラバーダムや顕微鏡を使う歯科医はほとんどいません」と言うと、今度はあまりの衝撃に唖然として、声も出ない。
もはや、筆者の口から出る言葉を一言も信用できない様子だった。
「日本の常識は世界の非常識」あまりにも言い古された言葉だが、歯科業界にこそ最も当てはまるのが悲しい現実である。
次回は、歯科の基本中の基本「消毒・滅菌」について掘り下げていく。
【タカ大丸】
ジャーナリスト、TVリポーター、英語同時通訳・スペイン語通訳者。ニューヨーク州立大学ポツダム校とテル・アヴィヴ大学で政治学を専攻。’10年10月のチリ鉱山落盤事故作業員救出の際にはスペイン語通訳として民放各局から依頼が殺到。2015年3月発売の『ジョコビッチの生まれ変わる食事』は15万部を突破し、現在新装版が発売。最新の訳書に「ナダル・ノート すべては訓練次第」(東邦出版)。10月に初の単著『貧困脱出マニュアル』(飛鳥新社)を上梓。 雑誌「月刊VOICE」「プレジデント」などで執筆するほか、テレビ朝日「たけしのTVタックル」「たけしの超常現象Xファイル」TBS「水曜日のダウンタウン」などテレビ出演も多数。
(出典 news.nicovideo.jp)
<このニュースへのネットの反応>
何か前にも見たような内容だなと思ったら、同じ筆者か。良いんじゃない?海外での歯の治療が良いって言うならばそっちでやれば。こちとら、時間・金銭的諸々の理由で、歯の治療の為だけに海外なんて行ってられない。
いやいや、日本でもそんなヤブそうそういないから…
歯医者なんていっぱいあったから当たり外れは仕方無い。問題は海外でもハズレはあるはずだけど、そのへんの問題は考えてるの?
自分が悪いのに治療した医者が悪いとか言う責任転嫁じゃん、医者だって人間よ?お前みてぇなクッソ汚ぇ歯なんぞ治療したくも無いだろ…「武士の情け」で治療して貰って文句垂れるなら虫歯放置して痛みで発狂してショック死してろ何様だよ。
やってることが記事にする内容でもなくただの私怨なんだよな。
安定のハーバー。
この筆者「言わない約束」を「外で言いふらすな」って言われたと思ってんのか?どう考えても「痛みは自業自得なんだから文句言うな」でしょ?責任転嫁してんなよ。
既に同じ内容の記事書いてて批判されてたけどこの記者頭ボケたの?私は*ですって再度主張したいの?
頭悪そうな記者だな。愚痴をこぼすなら他でやれ。
ハーバーは記者の妄想を書いても記事になるんだな。
>>日本ってね、歯科治療を個室でやらないところが少なくないんですよ>>「諸々の器材も滅菌処理しないで使い回しする歯科医さえいます」 ヤブ医者を日本の常識のように言ってんじゃないよ
なんだか、前もタイの歯医者を推す記事を見た気がするけど同じ人かな?どんだけ日本の歯医者にトラウマを持っているのか、世界によって色んなやり方はあるだろうが痛くなる未来があるのであれば嬉しいな。この記事は日本の歯医者にトラウマを覚えてしまった悲しきおっさんの記事だけど
よほど日本の歯医者さんに恨みを持っているのですね...w
前も似た記事を掲載したのに、思った以上にタイ歯科に流れる動きが無くて困惑し焦ってるのかな?
相変わらず日タイ間の交通費と滞在費無視して記事書いてんのか。頭どこでもドアも大概にしとけや。
ハーバーだからいつアベが悪いになるか期待してたのになってないやんけ。がっかりだよ!
レビューを本名で書くやつなんておらんやろ
前もタイの歯科医は素晴らしい的な記事があったな、そんなにいいならタイ住めばいいじゃないかハーバーさんよぉ。
▲ 記事はハーバー、著者はバラエティで台本通り発言する自称ジャーナリスト、掲載は「プレジデント」で、著者は不摂生。 (この記事を信用しろと?)
「言わない約束」って別に口止めって意味じゃなくね?
たった一つの歯医者に行っただけで「日本の現実」とかどんだけ主語がデカいんだよ。そんなに日本批判するなら外国に住めよ。構ってちゃんかよ。
>四・五年歯医者には行っていなかった。今思えば「口腔崩壊」に近い状態だったのだろう なんだこのドアホは?
自分が悪いんじゃね?
まぁコンビニより多いんだっけ?日本の歯科医院は。誰でもなれるとは言わないけどそりゃ地雷は他の病院よりは多いと思うよ
まぁハズレ引いたら愚痴りたくなる気持ちもわからないでもない
でもラバーダム使う歯医者って実際見たことない虫歯の再発率を激減させるエビデンスがある上に歯学部でも指導されるはずなのに
歯が痛い→痛み止め飲んで翌朝歯医者に…ってのが普通だろ。何で歯が痛い→タイへ行かなくちゃ!ってなるん?タイのコロナの感染率も無視出来んだろうに…
逆恨みの極致だ。それを更に記事にして非難した挙句に稿料をもせしめる。餓鬼。
医者の中で最もクズなのが精神科医になりそれよりはマシなのが歯医者になるって解釈でOKでしょうか?
個人の体験をあたかも全体のように吹聴するのって、詐欺の手口だよね。パワーストーンとかもそうだけど。ジャーナリストだってんなら個人の体験からさらに一歩踏み込んで全体の調査をせんかい。ここはお前の日記帳かなにかか?
日本でヤブ歯科医に当たったから、タイの優秀な歯科医で受けてきますね!日本の歯科医はみんなあんなやつばっかだからロクなことないね!まぁ、この時点で頭狂ってるのは察する。
類は友を呼ぶとはよく言ったものですが友にはならなかったみたいですねまぁ実際に藪医者は居ますがタイから日本に来た医者も決して良い医者ではなかったですよ所詮は当たり外れの外れを引き海外で当たりを引いただけの話をいい歳した人がレッテルを貼り私怨で記事を書いてるのは藪医者と何ら変わりがないですね
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