「努力は裏切らない」と信じる人の子育てほど失敗する理由


教育分野のテクノロジーは日進月歩だ。それにあわせて、「子育ての常識」もどんどん更新されている。『子育てベスト100』(ダイヤモンド社)を書いたフリーランスライターの加藤紀子さんは「『努力は裏切らない』という考え方はもう古いようです。最新の研究では、やみくもにつらい努力をするよりも、アプリを使って遊びながら勉強したほうが学力は向上しやすいことがわかっています。子育てにも最新のエビデンスを活用するべきです」という——。

■頭のいい親が「勉強しろ」と言わずに、子どもをやる気にさせる方法

突然の休校措置から約3カ月。ようやく多くの学校が再開されましたが、新規感染者が連日報告され、第2波の可能性も指摘されるなど、予断を許さない状況が続いています。

一方で、子どもステイホームの間、親御さんからは「肉体的にも精神的にも、もう限界……」という声があちこちから聞こえてきました。3度の食事に加え、学校からの課題は家庭に丸投げというケースも少なくありませんでした。親は付きっきりで子どもの勉強を見なければならず、その労力は本当に大変なのです。

とはいえ現実問題として、親子ともに新しい生活スタイルに少しずつ慣れ、スムーズに対応できるようになっていく必要があります。いつでも学校に行けるのが当たり前ではなくなったことによってこれまでの「子育ての常識」は変わり、家でも学力を含む教育面でのフォローを十分にできるように備えることが当たり前になったのです。

私はこのたび、「家で親がしてあげられること」を集めた『子育てベスト100』(ダイヤモンド社)を上梓しました。これまでの常識をアップデートするために、最新のエビデンスを参照して、新しい子育ての教科書を目指した1冊です。本書から、いまこそ役に立ててほしい子育て法を紹介します。

■(1)「アプリ」でワクワク感を引き出して学力を伸ばす

子どもに家で勉強をさせようと思っても、「つまんなーい」「やりたくない」と投げやりな反応が返ってくることは多々あります。そんな子どもに対し、「勉強が楽しくないかもしれないけど、コツコツ地道にやればそのうち……」などと説得しようしていませんか。おそらく親も、自分の親に口酸っぱく言われて育ったケースが多いから、子どもにもついそう言ってしまうのではないでしょうか。

ところが「地道にやることこそ大事」「遊びは勉強の妨げになる」「努力は裏切らない」という親の固定観念をくつがえす最新の研究成果があります。

子どもの感性で思考力を伸ばすアプリ教材やSTEAM教育教材を開発しているワンダーラボ(旧花まるラボ)が行った実証実験では、空間認識や平面図形など、思考センスの基礎要素を楽しみながら身につけられるアプリThink! Think!(シンクシンク)」を毎日15分プレーすると、3カ月後、学力が本当にアップするという結果が出ました(※)。注目したいのは、この子どもたちにとっての「遊び」によって教科書で学ぶ計算力や文章題までもが上達したことです。

カンボジア国内のモデル校5校・計1636人の児童を対象に、3カ月間にわたり実施。対象児童をシンクシンク実施群(807人)と非実施群(829人)に分けた。その結果、3カ月後に行われたカンボジア国家学力テスト(算数)で、シンクシンク実施群が非実施群に比べ、偏差値にして平均約6.9ポイントの向上。国際的な学力調査として知られるTIMSS(国際数学・理科教育動向調査)でも平均約6.0ポイント、IQテスト田中B式)では平均約8.9ポイントもの向上が確認された。

■勉強の強要は、かえって勉強嫌いを増やしてしまう

つらい努力を重ねるほどに学力が向上する。そうした価値観とは別の研究は、ほかにも報告されています。例えば、「グリット」研究(※)の第一人者であるペンシルバニア大学の心理学者、アンジェラダックワース教授も、「必死に努力する以前に、まずは楽しむことが大事」と述べています。

※困難や挫折を味わってもあきらめずに努力を続けられる力

さらに、臨床心理学者のジョセフ・バーゴ博士によると、「純粋に好きなことに打ち込んでいる人のほうが成功しやすい」と言います。家で子どもに学力をつけるには、こうした楽しいアプリや動画などを活用しながら、まずはワクワク感を引き出してあげる必要があるのです。

もちろん努力は大切ですが、子どもの意向を考えず、親が勉強をノルマ的に強要する方法は、かえって勉強嫌いを増やしてしまう非科学的な手法といえるのかもしれません。

■(2)「ぼーっとする」時間を大事にする

わが子が、ぼんやりとしているのを見ると、「ぼーっとしている時間がもったいない、何かしなさい」とダメ出しする親は少なくないでしょう。でも子どもは、毎日さまざまなことから十分すぎるくらいの刺激を受け、体も脳も、大人が思う以上に疲れています。

そもそも、ぼーっとしているときにも、人の脳内ではデフォルトモードネットワーク(DMN)という脳回路が働いています。今、このDMNが、私たちの脳の中に散らばる「記憶の断片」を無意識のうちにつなぎ合わせ、思わぬ「ひらめき」を生み出しているのではないかと注目されています。偉大な科学者アイザック・ニュートン万有引力の法則を発見したのも、学生時代にペストの流行で大学が閉鎖となり、ロンドンから離れた郊外でゆっくりと過ごしていた時だったと言われています。

これから進化するAIの時代に、人はクリエーティブであることがますます大事になると言われますが、子どもの創造力を伸ばすにも「ぼーっとする」時間が必要なのです。

■(3)「家族との対話」で批判的思考力を伸ばす

子どもは一日中、とりとめもない話をします。「おしゃべりばかりしていないで、他にすることたくさんあるでしょう!」と叱ってしまう親は子どもの話を最後まで聞かず、「●●の練習は?」「■■はやったの?」などと追い立て、子どもスケジュールを埋めてしまおうとします。

けれども子どもは、身近な大人に無条件に聞いてもらえることで、安心感や落ち着き、自信、認められた喜びを感じます。そして、「話すことが楽しい」「もっと話したい」と思うようになり、そこから豊かな表現力、語彙力も育まれていきます。

実際に、脳機能開発が専門の東北大学川島隆太教授が仙台市に住んでいる約7万人の小中高生を2010年から7年にわたり追跡調査したところ、「家の人にしっかり話を聞いてもらった」と答えた子は、学力が上がる傾向が見られました。

川島教授は「プレジデントFamily2017年秋号」で次のように述べています。

「『家族のコミュニケーション』がしっかりしている子は、何かがきっかけになって探究心などの『学習意欲』が高まっていきます。そして、『学習意欲』が高まると、自主的な学習習慣が付き、『学力向上』へとつながっていきます」

■頭のいい親は子に「なぜ?」「なに?」「どんな?」と質問攻めする

こうした「対話する能力」は、アメリカシンクタンク、ブルッキングス研究所やニューヨーク科学アカデミーをはじめ、世界の教育機関が21世紀において最も大事なスキルと認識しています。さまざまな人との対話を通じ、子どもたちは物事の多面的なとらえ方や批判的な思考力を身につけていくのです。

ヴァンダービルト大学教育学部のデヴィッド・ディッキンソン教授は、子どもと対話をするときは、1回聞いて「そうなんだね」で終わらせるのではなく「5回やりとりすることを心がけよう」と提唱しています。

その際大事なのは、子どもにたくさんしゃべらせること。そのためには、イエスかノーかで答えられるような質問ではなく、「なぜ?」「なに?」「どんな?」「どうやって?」「もし?」で聞くと、子どもは具体的に話しやすくなります。

さらに、子どもの話を聞きながら「いいね!」と共感してあげつつも、時にはあえて反対の意見を投げかけ、違う見方を伝えることで対話を深めると、思考力が育ちます。

今後、学びのオンライン化、個別最適化が進むほど、コミュニケーションが希薄になる恐れがあります。だからこそ、日常のコミュニケーション、中でも家庭での対話が、子どもの成長のためによりいっそう重要になってくると言えるでしょう。

以上、3つの観点から「新しい子育ての常識」をご紹介しました。コロナ禍で、子どもと向き合う機会が増えている今、親子の時間が少しでも楽しく、意義深いものになれば幸いです。

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加藤 紀子(かとう・のりこ)
フリーランスライター
京都市出身。東京大学経済学部卒業後、国際電信電話(現KDDI)に入社。法人営業、サービス企画等に携わった後、2007年に夫の留学を機に家族で渡米。帰国後、フリーランスライターとして、富士フイルム代表取締役会長CEOの古森重隆氏、聖路加国際病院名誉院長の故・日野原重明氏、政策研究大学院大学前学長の白石隆氏、灘・開成・麻布・武蔵・渋谷教育学園・豊島岡女子学園・女子学院各校の校長など、ビジネス、政治、アカデミア・教育のトップリーダーインタビューを数多く手掛ける。一男一女の子育て経験を活かしつつ、現在は教育分野を中心に“プレジデントFamily”“Resemom(リセマム)”“ダイヤモンドオンライン”“NewsPicks”など様々なメディアで執筆活動を続けている。

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アプリ「Think! Think!(シンクシンク)」のHPから


(出典 news.nicovideo.jp)


<このニュースへのネットの反応>

努力は裏切らないよ、最初から努力の方向を間違えてる人の場合は間違った形に報われてるだけで裏切られた訳じゃない


↑まったくその通り。裏切られるやつは努力のベクトルが違う。


「楽しめる=やる意味を理解できる」筋トレも一緒だな。意味も分からず100回スクワットするより、腿の裏を意識して20回スクワットするほうが努力する意味が理解できるし楽しくて効果的だ


速く走るために靴磨きを毎日一生懸命努力して行っても、走るトレーニングをしてなきゃ速く走れない。


優れた音楽教師だった父親からモーツァルトが生まれ、父親のスパルタ教育からベートーベンが生まれました。マイケル・ジャクソンも父親に金儲けの道具扱いされて育ち、結局大成しました。重要なのは身に染み付いてしまうほどの反復練習ですね、自分でやるか嫌々やらされるかの違いがあるだけで。結果が同じなら、過程の問題にすぎません。「その教育OKなの?」いわれても結果次第です。


正義は勝つ→いじめられてる奴は負けてるから悪  努力は裏切らない→できないのは努力が足りないからだ!


こういう*な大人がいる。


筋肉は裏切らない


好きで自らすすんで努力するのと、親に嫌々やらされて努力させられるのとでは、同じ努力という形を取っていても結果に雲泥の差が生まれるんだよねぇ。


努力は裏切らない。足りないのは努力して得た力を有効に活*ための知識だ。要はバカじゃダメだってこと。この筆者もそんな事言ってるようじゃぁそのお仲間だ。


腹筋をどれだけ鍛えても懸垂はできるようにならないからなぁ。


努力は過程と過程をくっ付ける接着剤だよ。必要以上にべたべた塗っても歪になるだけだし、部品の再利用もしにくくなる


裏切られたと感じるほど努力したかを問うて下さい。


そりゃプレオンの努力は無駄だろうよw


努力してると思ってるのは本人だけって良くある話だと思う


努力してるつもりになってるのが割といるし,親が楽しそうに勉強している姿見せたら子供も勉強するわ


「好きなことに打ち込んでいる人は成功しやすい」はイチローの「努力と感じている状態はまずいでしょうね」に通じるものがあるな


欲しかったものが得られるとは限らない。誰の言葉だったかな、ウルスラ(キキの影)


努力は裏切らないけど、努力した結果が自分の望んだ形になるとは限らない。アイドルとか努力だけではどうにもならない物もあるしな、勉強して希望の職種につける奴なんて星を掴むような物だけど、その結果は必ず他の所で役に立つ。と言う意味では裏切らないけど、目的の物につけないと言う意味では裏切られてると感じるんだよな


「反日は裏切らない」と信じるプレオンの偏向報道ほど失敗する理由。


中身はその通りなんだけど、目を引きたくて「努力は裏切らないは古い」ってのは間違ってる。正しいものをその人に合ったスタイルで努力すれば凄く伸びる。


ダイエットしているつもりで痩せないのと同じか


まあどちらにしろ他人に与えられるものではないな


走り続けることだけでなく、どちらに向かって走るべきかある程度は教えておかないと迷走する。あと、災害や不慮の事故なんてものが存在するので、世の中にはどうしようもない理不尽もあるということも教えておいたほうが良い。


人生の糧にはなるが、節目の花実になるとは限らんでよ。ちゃんと挫折もして、立ち直り方も覚えんと、いいトシぶっこいて首吊るハメになるぞ。


個人的には「何か」を上達するためには「何か」しらコツが必要で、それに気づくか気づかないかではないかだと思っている。(まぁ早い話が本人次第ではないかと努力すれば、それだけコツをつかむための「チャンス」が増える。チャンスが増えれば、それだけ上達「しやすく」なり、逆に努力をしなければ機会がない(少ないので)ので上達しない(する可能性は低くなる)。


まぁ試行錯誤してやってる人は、あれこれ考える分それだけコツをつかむ機会が増えるので、がむしゃらにやるよりは、上達しやすいかもしれない。まぁ何にせよ、あくまで「チャンス」が増えるということなので、そのチャンスをモノにできるかどうかは本人によるものが大きい。


まぁ「努力は裏切らない」ってのは、ある意味では自分(親)に跳ね返ってきている言葉だろうね。どれだけ自分の子に対して尽くせるか(成長)させられるかってことだろうし。まぁ子供に「がんばれ」よりは親御さんが「がんばれ」って感じがするが・・・。


(目的がはっきりしていて効率のいい方法をとった)努力は裏切らない


上にもあるが、コツを掴むというのは結構重要な気はする。天才と謳われた秋山真之なんかは勉強のコツを上手く掴んでたとか。やる楽しみというのは、ある物事についてコツを上手く掴んだ人が目覚める境地なのでは、等と思ったりする


才能とセンスは凡人の努力と血のにじむ苦労をいとも簡単に凌駕する。自分に不向きなことはしないことです。


努力は裏切らないけど、結局、君の子供やで。自分の子供相手でも言えるけど、生半可な努力でどうにか補える才能あるんけ?


そりゃ努力は裏切るもの。全然裏切る。裏切らないならなりたい奴全員がアイドルや漫画家やミリオンYoutuberになってる。そんな嘘教えてたらダメになるに決まってる。裏切らないのは筋肉だけだぞ。


努力は裏切らないよ。ちゃんと努力した分相応のものは手に入るもの。ただそれが欲しいものじゃなかっただけで勝手に裏切られた気になってるだけだ。腹筋を鍛えたいのに腕立てして腹筋が付かねぇよって切れてるようなもん。


1+1が5になると教わり2でしたってなるといくらIQ高くても精神持たないから抜け道がある犯罪(自重も自覚したくない)に走るだけじゃない?


鴨川会長が思い浮かんだ


まあ、生きたいように生きればいいんじゃないかな。


裏切る裏切らないというのはちょっと感覚的につかめないですが、努力が実らないことなら多々あるでしょうね。むしろ殆どがそうでしょう。それでも実るかどうかはやって見なければわからないことなので、何かを成したいならやるしかないのですが。




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